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【投資前に要チェック】2021年5月世界の現状を知るOECDレポート3選

こんにちは。えとー (@raditarooo)です。

 

今日は米国株投資を始める前に知っておいてほしい世界のデータを共有したいと思います。

 

皆さんの投資判断の参考に少しでもなれば幸いです。

 

本記事のまとめ 

  • 世界の雇用率が回復傾向
  • OECDの景気指標で景気上昇傾向
  • 世界のインフレ率は1.7%

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目次

データの重要性

 最近話題になった本に"ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データをもとに世界を正しくみる習慣"がありました。

 

 

この本では思い込みではなくデータに基づいて世界をみることの重要性を説いています。

 

例えば、ニュースでは世界の悲惨な出来事ばかり報じていて、ついつい世の中は悪くなっていると考えがちですが、実はデータでみると貧困がなくなってきていたりと世の中は良くなっているのです。

 

この考え方は投資にも通じてくるものがあります。(オルカンを買っている人の中には、"世界がより良くなっていること"を理由としてオルカン買っていたりしますよね。)

 

皆さんはデータを基に物事を考えることができているでしょうか。特に米国株投資をしようとした時に、米国、世界の状況が分からないのになんとなく株価が上がっているからと投資している人はいないでしょうか。

 

もし上記に当てはまる人がいらっしゃるなら、この世界についてデータに基づいて一緒に勉強していきましょう。

データ1: 世界の雇用率が回復傾向

OECD(経済協力開発機構)のレポートによると2020年度第4四半期の世界の失業率が前期と比較して1%上昇して66.7%になったとのことです。ただし、コロナ拡大前の2020年度第1四半期と比較すると1.9%低い値となっています。

 

 

世界の雇用率が徐々にコロナ前の水準に戻ってきているのは世界の経済にとってプラスのニュースですね。OECDのレポートを見るとアメリカ・カナダの一時解雇を受けていた人達の雇用が戻ってきているようです。

 

レポートを見て気になったのが、日本の雇用率が他の国に比べてかなり高いこと。

 

他の国に比べて解雇しにくい法規制などが関係しているのでしょうか。労働者にとってはありがたいことですが、企業としては柔軟性がなくなりそうですね。

 

データ2: OECDの景気先行指標(CLI)では景気上昇傾向

OECDでは、景気循環の転換点(好景気→不景気もしくは不景気→好景気)に焦点を当てたCLIという指標を使っています。CLIが上昇から下落に転じると好景気→不景気、下落から上昇に転じると不景気→好景気というような具合です。

 

このCLIは景気先行指標と言い、実際の景気循環よりも早く先行して指標が動くことから、今後の経済の動きを予め知ることができます。(もちろん誤差はあります)

 

OECDのレポートによると2021年4月時点で、OECDの主要国であるアメリカ、日本、カナダ、EU諸国のCLIは堅調に続伸しているとのこと。つまり景気は現状上向いている状態ということですね。

 

 

CLIの説明もあったので載せておきます。

www.youtube.com

データ3: 世界のインフレ率は1.7%

OECDのレポートによると2021年2月のインフレ率がOECD諸国全体で1.7%になったとのことです。1月の同レポートと比較して0.2%増していることから、世界の物価が上昇してきていることがわかります。

 

さらに詳しくレポートをみると、他の国に比べて日本のインフレ率が低いことがわかります。申し訳ないですがインフレ率、為替相場、株相場の関係性をここでお話できるほど詳しくありません。

 

ただ、単純に考えると他の国ではお金の価値が下がっている中で日本のお金の価値がそのままであれば、円高になっていきそうですよね。

 最後に

今日はOECDのレポートから世界の現状を見ていきました。全体的に景気が上向いてきていますね。

 

景気が上向いてきているっていうのは株価見たりTwitter見たりしていたらなんとなく分か理ますが、改めて国際機関の調査レポートを見るとより細かい状況というのが見えてきますね。

 

今後も定期的に皆さんと一緒にデータから世界の今を見ていきたいと思います。